キッチンカー出店に必要な資格と営業許可

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キッチンカーは、食品を調理できる移動販売車のことです。コロナ禍以降、テイクアウト需要が高まり、キッチンカー事業は注目を集め、多くの起業家にとって魅力的な選択肢となりました。
開業しやすいイメージのあるキッチンカーですが、成功するためにはしっかりとした準備が必要です。
この記事ではキッチンカー出店に必要な資格と営業許可についてまとめています。

必要な資格と営業許可

食品衛生責任者

提供するメニューに関係なく、「食品衛生責任者」の資格を取得することがキッチンカーを開業する際の重要な要件です。食品衛生責任者は、食品衛生法に基づく全国共通の資格で、法律により定められています。特に、令和3年6月1日からは、営業許可を持つ施設ごとに資格取得者を配置することが義務付けられています。

取得する方法

食品衛生責任者になるには、栄養士・調理師などの資格を取得する方法と、資格者養成講習会に参加する方法があります。
栄養士・調理師の資格を持っている場合は、食品衛生協会などへ申請して食品衛生責任者手帳を発行してもらいましょう。手帳が発行された段階で、食品衛生責任者資格が取得できます。
持っていない場合は、格者養成講習会を受講することで、食品衛生責任者の資格を取得できます。
講習会で行われるのは、食品衛生学、食品衛生法、公衆衛生学の計3科目の学習と確認試験です。
資格者養成講習会は、管轄の保健所もしくは食品衛生協会によって実施され、地域によって日程や受講の流れ、受講料は異なりますので、地域の食品衛生協会の情報を確認しましょう。

1度取得すれば有効期限なく全国で活かせる

食品衛生責任者の資格は、有効期限がありません。そのため更新は不要ですが、資格取得者には常に新しい食品衛生に関する知識を吸収することが求められています。
また、取得すれば全国で共通する資格のため、イベント出店などで他府県に出向いた際でも、改めて出店する地域で取得する必要はありません。

保健所の営業許可

キッチンカーで飲食物を提供する際は、保健所の営業許可を取得する必要があります。この営業許可は、保健所が設定した衛生基準を遵守し、安全な食品を提供することが確認された場合に発行されます。地域ごとに異なる規制があるため、キッチンカー事業を開始する前に地域の保健所と連絡を取り、必要な手続きや文書について詳細を確認することが必要です。

手続きの基本の流れ

1.申請

キッチンカーでの営業を予定している地域の保健所に営業許可の申請を行います。申請書に必要事項を記入し、必要な文書を提出します。


2.設備のチェック

保健所の担当者がキッチンカーの設備を点検し、衛生基準に適合しているかどうかを確認します。食材の保存、調理、衛生設備などが検査の対象となります。


3.許可の発行

設備とスタッフが基準を満たし、必要な手続きを完了した場合、保健所は営業許可を発行します。許可を取得することで、キッチンカーは合法的に営業できるようになります。


保健所の営業許可は各地域の情報を確認することが必要です。
参考に長野県内の保健所一覧は下記からご確認いただけます。

運転免許証

キッチンカーを運転するために特別な免許は必要ありません。普通の運転免許(普通免許)だけでもキッチンカーを運転することが可能です。ただし、注意が必要なのは、免許を取得した時期によって運転できる車両の総重量に制限があることです。2007年以降に免許を取得した人は、特にこの制限に気を付ける必要があります。

出店場所の利用許可

キッチンカーの出店場所の利用許可を取得する際には、地元の規制や所有者の要件に従うことが不可欠です。許可の取得プロセスは場所によって異なる場合がありますので、所在地の管理者や自治体に連絡を取り、具体的な要件を確認しましょう。